ど~も!
ともみらです!
ITインフラエンジニアで中間管理職 をしています。
最近は、メンテナンスでトラブル続きです。
まあ、こんな時もありますよね?
さあ!
気を取り直していきましょう!
本日のテーマは、
『クラウドサービス』の賢いデータ保存!
知っていたら、お得感満載!
感謝される事は間違いないでしょう!
前回の記事が好評でしたので、今回も、IT業界を目指したいとか、転職したいとか思っている方に向けて、わかりやすい内容でお伝えしていきたいと思います。
『クラウドサービス』関連の内容になりますので、前回のブログ記事も参考にして頂ければ幸いです。
1.クラウドストレージとは?
データを保存する時、まずはどこに保存しますか?
パソコンが苦手な人は、とりあえず使っているパソコンに保存する事でしょう。
でも、パソコンが壊れたらなくなっちゃいますよね?
なので、ちょっと出来るようになると、CD や DVD や Blu-ray に保存していくんですね。
今度は、保存容量が足らなくて、外付けのハードディスクって事になるでしょう。
でも、壊れるんですよねぇ~
そうなるとどうなるか?
二刀流になります!
もう一台、購入しちゃうんですよねぇ~
でも、同じデータをコピーしたり、管理が大変ですよね。
そうすると、冗長化を高める為に、複数ディスクで冗長化するんですね。
いわゆる RAID構成 ですが、ここでは深く説明しません。
さあ、ここで、あなたは考えるはずです。
目の前にある『物理的』な『ハードディスク』をいくら頑張っても、管理は大変だし、壊れたら終わりだよなぁ~
ちなみに、ともみらは、夏の暑さによって、ある日、突然のサヨナラとなりました。
故障したんですね。他のハードディスクにもあったので、何とか最小限の被害でした。
でも、全て失っていたら、『絶望』しか残りませんでした。
ここで、ようやく救世主!
『クラウドサービス』を利用しようと思うわけです。
個人で利用するものでは、『Dropbox』、『Amazon drive』、『Google Photo』 あたりを利用しているのではないでしょうか。
しかも無料で、ある程度の容量を利用できます。
ともみらは、昔から何でもかんでも写真を撮りまくってきたので、今まで話した流れで、最終的に『クラウドサービス』の『クラウドストレージ』にたどり着きました。
今は、『Amazon Drive』を利用していますが、動画も多いので、有料で容量を増やして使っています。
自宅にある外付けハードディスクが壊れて、データが無くなるよりは、年に数千円程度のお金を払う事で、バックアップが楽で、セキュリティが向上し、管理からも解放されます。
また、思い出の画像や動画を半永久的に保存できるなら、安いものです。
なので、少しのお金をケチる人は、大事な宝物を失う事にもなるかもしれません!
それほど『クラウドサービス』の『クラウドストレージ』は便利なのです。
物理的な環境から脱出し、雲の上の環境を利用する時がやって来たということです。
さて、今回は、個人で利用するというよりは、
会社で AWS を利用する事を前提に『AWS』の『クラウドストレージ』を利用する場合に、知っておいた方が良い事を学んでいきましょう!
会社でも同じことが言えるんですね!
結局、物理的なストレージで頑張っても、管理も大変だし、お金も掛かりますからね。
さっさと『物理的なストレージ』をやめて、『クラウドストレージ』を利用しましょう!
IT業界を目指したいとか、転職したいとか思っている方に向けて、わかりやすい内容でお伝えできれば幸いです!
2.どんな種類があるの?
さて、『クラウドストレージ』には、どんな種類があるのでしょうか。
AWSのクラウドストレージには、ざっくり言うと、2つのストレージ が存在します。
- S3 (エススリー)
- Glacier (グレェィシャ)
S3 ストレージは利用しているが、Glacier ストレージは利用していないか、知らない人も多いのではないでしょうか?
イメージ的には、
S3が、普通に利用するストレージだとしたら、Glacier は、更に安いストレージというイメージです。
使い方としては、S3 ストレージを利用する場合、S3ストレージの中に、フォルダ(AWSでは、バケットと呼ぶ)を作成していくイメージです。
ちょっと!
ともみらさぁ~ん!
だったら、超安い『Glacier』を使うでしょうが・・・
その通りです!
ただし、安いんですが、すぐには利用出来ないんです!
え?
何それ?
ストレージなのに、すぐ使えないの?
使えません!
使う場合は、『申請』が必要です!
だから、すぐには利用できないんですね!
なので、保存するデータの重要度で分けるのですね!
- S3 は すぐに利用するデータ
- Glacier は ほぼ利用しないデータ
厳密には、上記の2つ以外にも、いくつかのストレージクラスを選択できます。
興味があれば調べてみると良いでしょう。
先ほども説明しましたが、S3ストレージの中に、フォルダ(バケット)を作成するのですが、その時に、ストレージクラスを選択できるのです。
2.1 ストレージクラス (どんなパターンがあるの?)
- Standard (高頻度アクセス)頻繁にアクセスする
- Intelligent-Tiering (インテリジェントティアリング)
- Standard-IA (標準-低頻度アクセス) 長期保管で、あまりアクセスされない
- One Zone-IA 長期保管で、あまりアクセスされず、クリティカルではない
- Glacier 長期保管で、あまりアクセスされず、圧縮、クリティカル
AWSの参考ホームページ
でも、安心してください。
S3にも便利な仕組みがあるのです!
S3ストレージの中で、すぐにアクセスするものと、しばらくアクセスしないものを自動で分ける仕組みがあるんです。
それが、上記のパターンにある Intelligent-Tiering (インテリジェントティアリング)
高アクセスと低アクセスという2つのパターンが組み込まれ、両方のパターンとも、標準の S3ストレージと同レベルを提供してくれます。
つまり、『1つのフォルダ』の中に、『たくさんアクセスする保存場所』と『あまりアクセスされない保存場所』が分かれているイメージです。
さらに、連続30日間アクセスされていないデータを『あまりアクセスされない保存場所』に移動してくれます。
これって便利ですよね!
だって、アクセスを30日間していないデータを、勝手に安いデータ置き場に移動してくれるんですから。コストも安くなりますし。
世話女房みないなもんです。
見えないところで、いろいろお世話してくれる良き女房みたいなもんですね!
また、もしも、『あまりアクセスされない保存場所』に移動された データ がのちにアクセスされた場合は、『たくさんアクセスする保存場所』に自動的に戻してくれるのです。
アクセスパターンが変化するような状況でも、性能の影響なく、遅延もなく、データ取り出しのための料金もなく、利用料金を節約してくれるのです。
どこまでも世話好きなんでしょうか・・・
もう一生大事にするしかないでしょうね。
3.どうやって利用するのがお得なの?
では、最終的にどうゆう感じで利用すれば良いでしょうか?
会社のデータで考えてみましょう!
すぐに利用するデータ(管理簿だったり、スケジュール表だったり、業務で利用するデータだったり)は、S3ストレージのStandardに保存します。
一応、利用するかもしれないけど、しないかもしれない。でも、利用する時はすぐに利用したいデータ(1~2カ月で利用するかしないか微妙な顧客データとか、3カ月に1回利用する運用手順書のデータなど)は、S3の Intelligent-Tieringに保存します。
業務部から、データはほとんど利用しないんだけど、削除してよいかどうかわからず、とりあえず保存しておいてほしいデータ(取引がなくなった古い顧客データだったり、何かの分析に利用するかもしれないから、念の為、保存しておいてほしいデータとか)は、Glacier に保存すれば良いでしょう。まあ、ほぼ取り出さないでしょうけど。
と言っても、おススメなのは、S3の Intelligent-Tieringのストレージタイプで、フォルダ(バケット)を作成しておくと、コスト削減にも繋がります。
また、よくありがちですが、監査などで、数年間保持しておかなければならないようなデータ量だけが膨大で保存に困るようなデータは、Glacierに保存してしまえばよいでしょう。
3.1 利用料金 (いくらするの?)
AWS の ホームページに料金表がありますので、参考にしてください。
- S3 標準ストレージだと、最初の50TBまで、0.025USD/GB
- Glacier ストレージだと、0.005USD/GB
まあ、会社だったら、3TB 程度のファイルサーバーを利用しているとしましょう。
- S3 (0.025USD * 3,000GB * 1USD 110円)とした場合、月額 8,250円
- Glacier (0.005USD * 3,000GB * 1USD 110円)とした場合、月額 1,650円
安いですよねぇ~
物理ストレージ なんて、高い物だと、300万ぐらいしますからね。
さらに年間の保守費用が、100万ぐらいします。
上記の例だと、年額でも
- S3 だと 月額 8,250円 * 12カ月 = 99,000円
- Glacier だと 月額 1,650円 * 12カ月 = 19,800円
個人で利用するには、ちょっとだけ高い気がしますが、会社やサービスで利用するならば、サーバーで利用するようなストレージなので、個人で利用するようなディスクとは『信頼性』が違います。
ちなみに、ともみらの会社もこのくらいのストレージを利用していましたが、100万も払っている保守は、年に1回ぐらいしか利用してませんでした。
なので、今年、物理ストレージを廃棄して、クラウドストレージに切り替えています!
トラブルも少なく、容量不足もないので、非常に楽です。
何より、何度も言いますが、勝手にコスト削減してくれるんですから!
4.今回のまとめ!
どうでしたでしょうか?
今回の学習をまとめると、
S3ストレージは、Intelligent-Tieringのストレージタイプ を利用して、『1つのフォルダ』の中に、『たくさんアクセスする保存場所』と『あまりアクセスされない保存場所』を分けておきましょう。
30日アクセスがなければ、勝手に安価な『あまりアクセスされない保存場所』に移動してくれますし、のちにアクセスされた場合は、『たくさんアクセスする保存場所』に自動的に戻してくれます。
Glacier ストレージは、ほとんど数年レベルでアクセスされないデータを保存するべし。本当に安いが、もしも利用したい場合は、申請が必要ですぐには取り出せない。
これからIT業界を目指す方や、現在でも AWSを利用されていて、このあたりを知らなかった方がいれば、まずは、コスト削減というところで貢献できるはずです。
クラウドはとても便利であるのですが、一方では、非常にコストが掛かります。
今回の情報より、するとしないのでは、大きな差が出てしまいます。
今後、ものすごいスピードで、『物理環境』から『クラウド環境』に移行するのは確実です。
そのような状況で、何もしないのでは、コストが膨らむ一方ですが、今回の情報が少しでも役に立って頂けたら幸いです。
クラウド時代の『賢いデータ保存』を理解しておこう!